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荒島

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幼い頃にテレビで見た、イギリスの特撮救助隊映画の基地のような島があった。島の一部が蝶番で開いてカタパルトが出現し、、救助機が飛び立っていきそうなそんな島への唯一のアクセス方法は、ハシゴであった。



 荒島01 千葉は鴨川で見かけたこの島、堤防のすぐ横に位置しているので橋で行き来できるようになっている。と、ここまでは別段何の変哲もない話だがちょっとあなどれない。

 

その橋というのがこれである!これは橋というより、ハシゴである。まるで児童公園のジャングルジム並の鉄骨梯子は、橋げたのところで一度終わり、勾配を変えて別の梯子に乗り換えるというワイルドなつくりだ。  荒島02

 

荒島03 足元は金網で、荒れた海面が丸見え。まるで空中に浮いているようである。怖い! 高所恐怖症の人にはこの橋、いやハシゴは無理であろう。

この島には灯台がある。灯台と、この灯台への電源供給のための電線、そして灯台の維持管理のためのハシゴ。これがこの島のすべてである。

荒島04

 

遠くから見るとまるでラジコンのような島だ。横から電線がのびて、灯台がピコピコ。プラス合体ロボの搭乗口のようなハシゴ。そしてハシゴの先には道が見えない。
昔、こんな島からマリオネットが操縦する救難部隊や、怪獣と戦う地球防衛隊の類いが連日、出撃していったのを少年時代に見た記憶がある。
この島も、中腹あたりから半分に割れて、中から地球防衛隊の戦闘機が射出されそうな、そんな無人島であった。自然と人間とのかかわりを感じる。島の頂上にちょこんと乗った灯台と、電線、ハシゴ。これだけでただの自然の島が防衛隊の基地に見える。そんな
「ごはんにふりかけ」的な自然との溶け合い方こそ、建築には必要な要素のように感じるのだった。
荒島05

 

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