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エンジン草刈機始動編

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初めてのエンジン草刈機

草木も枯れる冬季を除いて、とにかくちょっと目を離しただけですぐに「ゴオオッ!」と伸びる雑草たち。庭に植えた薔薇はろくに葉もつかないのに、なぜそんなにたくましいのだと、野太く伸びた雑草の茎を見ては恨み言のひとつも言いたくなるものだ。とくに夏場はすごい。週末に除草しても、翌週まで放っておけば元どおりというから泣けてくる。

ふつうの一戸建住宅程度の敷地でも、カマやナタといった手作業ではとても追いつかないのが雑草だ。とくにウィークデーに庭仕事ができない場合、これはやはり機械に頼ったほうがいいかもしれない。毎週の休みが除草で終わってしまうというのもいただけないからね。

電動の草刈機は取りまわしがよく、とくに充電式はコードもないので重宝するがパワーが弱く、親指大の太さに野太く成長したススキや笹の茎などには歯が立たない。やはりエンジン草刈機を使ってしまうともう、これ以外は使いたくなくなるのはカッパドキ~アだけだろうか。とにかくそのパワーで、今まで半日かかっていたような除草作業が、3~40分で終わってしまうのだ。驚異的な時間短縮に感涙すら覚える。何年も雑草に悩まされてきたカッパドキ~アも、遅まきながらその実力に気づいたといっところか。

●購入

ひと昔前までは4~5万はしていたこれらエンジン草刈機も、最近では1万円台で購入できるようになっている。1万円台というと排気量20ccのレギュラーモデルだが、公園や土手で作業するプロでもなければ20ccで十分にこと足りそうだ。

エンジン草刈機始動編01

実際に使って見ると案外ガソリンを消費するので、むしろ燃費を考えると小排気量モデルのほうが経済的ということもできる。ただ、20ccの場合は23ccなどに比べると装着する丸刃がひとまわり小さいものになることが多いので、自身の使用シーンに合わせて考慮する必要があるだろう。

エンジン草刈機始動編02

右のT型ハンドルがリコイルスターター。これを思い切り引っ張って始動する。
すぐ下の丸いキャップが燃料給油口。ガソリンを使用。ガソリンはかならず

●まずは燃料注入

始動にはまず燃料を注入するところから始まる。いわゆる2サイクルの草刈エンジンはガソリンとオイルを混ぜて、タンクへ流し込む。計量メモリ付きの給油ポットで入れるのだが、この作業が面倒ならすでに混合済の缶入り燃料が便利だ。

●始動準備

スイッチを入れ、リコイルスターター(エンジン回しひも)を勢いよく引っ張ると簡単にエンジンがかかる。長い間使わなかったり、寒い日はエンジンがかかりにくいが、その場合はチョークレバーをひき、さらに4~5回リコイルスターターを引けばだいたい始動するはずだ。。

オートバイなどを所有してエンジン慣れしている方はともかく、やはり騒音と振動、臭いに慣れていない方には最初、自身で制御できなくなるという恐怖感があるかもしれない。確かにエンジンはパワーがあるだけに怖い、というのも確かだ。やはり凶器にもなり得る怖さはある。慣れるまでは動作をゆっくりし、安全への配慮さえすれば大丈夫だ。

エンジン草刈機始動編03
エンジン草刈機始動編04

●運転

エンジンは全開にすることはほとんどないと思われる。ジャングルのようになった庭でもないかぎり、アクセル半分~6割程度がプレーンな運転ではないだろうか。このへんは個人の按配だが、公園除草のプロのエンジンのふかしかたなどを観察しておくと、燃費のいい運転ができそうだ。

アクセルはレバーを動かすとその位置で止まり、また手で動かすまでその回転数のままで推移する。手や足を離すとニュートラルの回転数に戻る自動車やバイクとはちょっと違う。
エンジンストップは車、バイクと同じ。キルスイッチを「切」にすれば止まる。

●コツ1

最近ガソリンが高い。だから、経済運転が必須といえる。この機械、思った以上にガソリンをよく消費してくれる。全開のままだと30分もすればガソリンはカラになってしまう。硬くて太い草のときと、クローバー程度のやわい草のときにはこまめに回転数を変える。全体として4~5割スロットル開放くらいでいければグッドではないかしら。

●コツ2

ガソリンはちょうど使い切るくらいの量が注入できるよう、自身の庭に必要な量を覚えておけるといいかもしれない。車でもバイクでもそうだが一度ガソリンをタンクに注入してしまったら、安全への配慮から「注ぎ戻す」はNG。かといって使い切れなかったガソリンをいつまでもタンクの中に入れていてはガソリンが劣化するので、これもお勧めできない。ちょうど使い切るのはタンク一杯か、半分か、三分の一か、といった目処程度でよいので持っておくだけで、かなり地球に優しくなるのではないだろうか。



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