創造の泉

神谷バー

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大正日本へタイムスリップ。変わらぬ日本がここにある。

大正十年築という、タイムスリップしてやってきたような歴史建築だが、今もって普通に営業している現役の店舗である。

大正、昭和、そして平成の東京を見つめてきた歴史が染み込んでいる、琥珀色のおじいちゃんである。

神谷バー01

 


神谷バー02 このおじいちゃん、しかし只者ではない。
右から読みの漢字の屋号の上にはハイカラなネオンで「KAMIYA BAR」。不易と流行。このファサード、きっと22世紀のTOKYOも見続けるのだろうか?

 

 

現在は、1階がバー(いわゆる一般のバーではなく、食券を買ってボーイがもぎりに来るというここならではの独特の形式の酒場)、2階がレストラン、3階が割烹となっている。

神谷バー03

 

神谷バー04

明治十五年から製造販売がスタートした名物「電気ブラン」は独特の風味と味わいで今も愛され続けている。電気がめずらしい明治の頃、目新しいものというと”電気○○○”などと呼ばれていたことから、デンキのブランデーか。ブランデーベースのカクテル(リキュール)の分類だがその調合は今もって秘伝らしい。

 

神谷バー05 竣工 1921年(大正10年)
所在地 東京都台東区浅草1-1-1
設計 清水組
施工 清水組
構造 鉄筋コンクリート造4階建て111(スリーワン)の鑑札がしびれる。戦災を生き延び、このビルから浅草の復興が始まったことの証であろう。

 

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