ガーデンシュレッダー使用のコツ
太陽が夏の日差しに変わると、まるでヨーイドンの号令でもあるかのように一斉にグングン伸びる雑草たち。ウィークエンドに一回程度の除草ではとうてい追いつかなくなってくるからあなどれない。しかもこの雑草、一度思い切り生えてしまうとその体積たるやかなりの「かさ」となる。処分にもひと苦労である。この厄介な雑草をよりコンパクトにしてくれるのが、ガーデンシュレッダーというやつだ。
ごらんのように、ちょっと庭の雑草駆除を怠るとこの有様だ。人差し指程度の長さだと思って油断していると、ものの2週間でその長さは70センチに達する。1坪ほど駆除しただけでこの分量である。
昨今は燃えるゴミの処分費用もも市役所の経費削減で有料化され、ゴミ袋一枚といえどもバカにならない。これをそのままゴミ袋に入れていては袋がいくらあっても足りないというのが現状だ。


さて、上の写真を「カッパドカメラ」で見てみるとこのように、親指大の硬い繊維質(茎)が頑張っている。この茎を中心に葉がアンテナのように張っているため、かさが増えているのだ。この硬い茎を粉砕し、粉末に近い状態にすればこの体積は激減するのだ。
そこで登場するのが、ガーデンシュレッダーという道具だ。
これがガーデンシュレッダーだ。上部より雑草や小枝を投入すると、下部の口から粉々に粉砕されて出てくるというスグレモノである。


下部の排出口にゴミ袋を装着し、メインスイッチをいれる。
「ブーン!」という音とともに、中の二枚刃が回転しだす。中の構造はいわゆるジュースを作るミキサーと同じつくりだが、砕いて細かくなったものが下に落ちてくるという構造である。
上部のじょうご状の投入口から図のような体制でどんどん入れていく。あまり一気に投入しないよう、一定の量と投入間隔を維持しよう。


早速、上部の投入口から雑草の束を押し込む。投入口は幅2センチほどの「マイナス」の形をしている。これ以上太い枝は粉砕不能ということだ。
ごくまれにだが、木屑投入口から勢いあまった木片が飛び出すことがある。勢い付いたものが目に当たったりすると大変である。
作業は必ずゴーグルを着用し、投入口を直接覗くことは避ける。これは注意が必要だ。

密閉された空間へモノを押し込むというガーデンシュレッダーの構造上、とにかく詰まりやすい。詰まると回転が止まってしまい、中のものを除去しない限り動作しなくなるので、極力
少量ずつ小分けにして投入するのがコツだ。
まあしかし、目詰まりして止まってしまう分量とタイミングはこいつを操作しているうちに徐々にわかってくる。最初は詰まらせてばかりであっても、慣れてくればめったに止まることはなくなるだろう。何事も慣れである。
内部の構造である。
垂直斬りに水平斬りの二段攻撃で一気に粉々に粉砕する。お見事お見事である。


シュレッディングされた雑草はこのように裁断され、下部の排出口から排出されてくる。猛烈な勢いでゴミ箱が埋まるので、排出口のすぐ下にこまめに空間を空けてやらないと排出口が雑草でふさがり、雑草が逆流して粉砕チャンバーにギュウギュウに草片が詰まり、これまた機械が停止してしまうので注意が必要だ。


とにかくすごい処理スピードである。ソファーベッドくらいのかさがあった雑草が、わずか30分ほどで写真のような「お茶っ葉」のように細かく裁断されてしまう。
親指大だった太い雑草の茎もどこへやら。このようにサラサラなお茶の葉状に。
ソファーベッドくらいのかさはなくなり、通常のゴミ袋2袋分くらいに圧縮された。体積でいうと、6~7分の1くらいになってしまうというのが実感だ。


ガーデンシュレッダーはこのほか、生垣の伸びた小枝などもまさに「木っ端微塵」に粉砕してくれる。ゴミの体積が驚異的に減る上に作業スピードが速いのが特徴だ。欠点はとにかくチャンバー内が詰まりやすいこと。とにかく、一度に大量に押し込むことはせず、一定の分量を一定の間隔で投入することが重要だ。この按配は、使っているうちに徐々に感覚でわかってくる。熟練の技を磨くことであろう。