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高圧洗浄機で切株撤去

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中古で一戸建て住宅を手に入れて、ウハウハ気分で庭いじり。だが目の前に立ちはだかるのが、前の地権者が放置し、伸び放題に成長した趣味の悪い雑木である。幹の直径が5センチくらいの小さい木ならそのままひっこ抜けるが、直径15センチ以上、背丈が2メートルを超える本格的な木となると厄介である。

10代や20代の背筋があればともかく、イイ歳になってくると腰のほうもおぼつかない。そこでカッパドキ~アでは、背筋をまったく使わないで済むという巨木撤去法を編み出した。ひとつご披露してみたい。

高圧洗浄機で切株撤去作戦01

直径約15センチ。年季の入ったこの古木は、土中にいったいどれだけの根が張っているのか。

こいつをスコップ一本で掘り起こすことを創造しただけで、Tシャツ16枚を汗でビショビショにする自分が見えてくる。「メタボ対策になりそうじゃないか」という前向きな意見もありそうだが、腰へのダメージをかんがえると、ついつい「行動保留」になり、月日ばかりが過ぎていくのである。

「腕白でもいい、たくましく育って欲しい」というハムのCMを思い出す。ああ、あのワイルドな元気が欲しい。

どこかに売ってないかな、「元気」。
などとわけのわからないわがままを言ってみても、巨木の根っこはなくならないのである。

さらにこちらのサンプルは直径約20センチ。
さらに敷地の一番奥で左右をコンクリート壁で挟まれ、スコップが裏に回れない。

大きく張り出した根も太く、地上に隆起している一部の根っこを見ると、まるで筋肉のようにたくましくガッチリと土をつかんで離さない。

狭い敷地一杯に張り巡らされた太い根。下手をするとスコップが入る余地すらない。

これは手ごわい!

高圧洗浄機で切株撤去作戦01
高圧洗浄機で切株撤去作戦03

そこで
登場する秘密兵器が、この高圧洗浄機である。水道の蛇口からでる水圧をさらに上げ、超高圧を持して、頑固な藻や水垢などを吹き飛ばす。

この高圧で、切株の根の間に食い込んだ土を吹き飛ばし、根を露出させるという作戦である。

高圧洗浄機で切株撤去作戦04

カッパドキ~ア打撃部隊による、
高圧水流の照射が開始された!

高圧洗浄機で切株撤去作戦05
高圧洗浄機で切株撤去作戦06

作戦通り、細かくてスコップが入れない、根の隙間部分の土が瞬時に吹き飛ばされていく!

わずか10分程度の攻撃で、急速に姿を現した古木の根。太い!

高圧洗浄機で切株撤去作戦07
高圧洗浄機で切株撤去作戦08

さらに照射攻撃を続けると、周囲の土は軟化し泥沼と化す。よすがを失った古木の切り株はよろよろと左右に動き始めるのである。

この古木はすでに下のほうの根が腐っており
足でひと踏みするとバキバキと根が崩壊。

足でひと蹴り。ついに掘り起こしが完了した。この間わずか20分である。

木というのは掴んでいた土を洗い流されると非常に頼りない存在になるものである。

高圧洗浄機で切株撤去作戦09
高圧洗浄機で切株撤去作戦10

あとに残った沼地。
水か引いたのち、埋め戻されてもとの平地に戻るのである。

さらにもうひとつのサンプルも同じく高圧水流を照射。こちらは根がまだ生きており、複雑怪奇な根が表出してもなお、頑強に地面から離れようとしない。

それにしてもこの筋肉質な根の数々はどうであろう。雑木のたくましさ。自然への畏怖を感じずにはいられない。

作業をしていたカッパドキ~ア打撃部隊の兵たちも、口々に「天空の城ラピュタ」の主題歌を口ずさんでいたのもうなずける、そんな光景であった。

高圧洗浄機で切株撤去作戦11
高圧洗浄機で切株撤去作戦12

背筋を使わずにこの巨木を打ち倒すため、表出した根をひとつひとつ、のこぎりによって切断していく。

地味な作業だが、案外ラクで、早く目的を達成できる。

みるみる木がぐらついてくる。

ついに倒壊した雑木。

残った根は個別に掘り出してもよし。そのまま放置して埋め戻し、自然に土に返るのを待ってもよし、といったところであろう。カッパドキ~アとしてはこの巨木の跡地にさっそく、新たな創造建築を建てる算段に入るだけである。

高圧洗浄機で切株撤去作戦13



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