庶民的なブロック塀も、3000円程度の業務用漆喰を使えば簡単に「サンタフェ」なファサードに早変わり。漆喰塗りは数あるDIYワザの中でも最も時間的に短いものなので、気軽に挑戦できるDIYなので、ぜひ挑戦してみたい。
カビカビの土塀や、黒ずんでくたびれ果てたブロック塀があれば、しっくい隊の出番だ!
漆喰はいろいろなものが売ってるが、やはりおすすめは粉末に繊維質の素材が混ぜ込んである業務用のタイプだ。25kg入りで3500円くらいのがよかった。
家庭用に小分けされた、粉だけの小袋売りのものも悪くは無いが、どうも塗りの定着がいまいちなのと、小袋はすぐ使い切ってしまうので作業が中断しまくりである。やはり「男はドーンと業務用」であろう。
トロ舟に粉を入れ、水を入れてかきまぜる。このへんはモルタルと同じだが、問題は練りの固さ。
ケーキのホイップクリームと同じで、練った先がツンと立つくらいがよろしい。あまりやわらかいと、ドロドロと壁面を流れ落ちてしまい、路面を汚してしまうのと、厚く塗れないといったことから、気持ち、硬めに作っておきたい。
さあ、早速「ヌルン!」といってみよう。
垂れないように手早く壁面に漆喰を盛り、こてでなじませていく。
漆喰はまず、液だれしないように下から上に。絞り上げるようにのばしていく。
漆喰はのばすとすぐに乾燥しはじめる。はじめはべたべたとコテにまとわりついてくるようだが、乾燥してくるとさらさらとし、またコテで簡単に造形がつけられるようになる。
右から左、左から右、どちらでもいいが、一定の方向に何度もコテを横滑りさせて、やわらかで自然な風合いを作っていく。
これが決め手だ。工業製品には出せない。あなただけのハンドメイドな風合いは、DIYの醍醐味といえよう。
要領がつかめると、加速度的に
スピードはあがっていく。普通の民家の塀(5㎡程度)なら、3時間もあればできてしまうのではないだろうか。
いろいろなコテ跡にチャレンジしてみるのもおもしろい。
魚の鱗形や木目調など、なれてくるといろいろできるものである。
角部分は塗りにくいのだが、ここでは図のように、下へ下へと落とし込むように両側かあ合わせていくと、塗りムラなく、造形的にもきれいに仕上がるようだ。
ゲレンデのような白銀のファサードのできあがり!
漆喰塗りは意外に簡単なDIY。ぜひ一度挑戦していただきたい。