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地下防水被膜配線法

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水道ホース式地下防水被覆電線

最近はクリスマス期間に限らず、庭にイルミネーションを灯す家も増えているようである。サンタさんも間違わないようにしないといけないご時世になってきたようだが、そうなると屋外の電気配線にも気をつけることが増えそうだ。

屋外の灯りといえば門柱灯だが、こちらは当然ながら入居前に業者が配線をしている。被覆電線だけでは経年劣化によるゴムの塩抜けや、断線の危険性もあるので、なにかしらの保護をほどこさねばならないが、ご覧のようにおおかた塩ビ管に配線を通して埋めるということが多いようである。だがしかし、見えない部分だけに手抜きも多い。

塩ビ管は基本的に曲がらないので、樹木の根をよけて進んだり、下水管を避けて曲がったり、という小技がきかないのが難点。進路を曲げようとすると、途中で切断し、ジョイント部品をつけて曲がるしかないが、クネクネ曲がるには手間がかかるし、さらにジョイントがはずれて土中で配線が露出してしまう危険性が高まる。

地下防水被膜配線法01
地下防水被膜配線法02

そこで、おあつらえ向きなのがこれである。水道用ホース! これが意外に使えるのである。

・自在に曲がるので、マンホールの間などもスイスイ避けて進める。
・メッシュが入ったものなら、強度も問題ない。
・内径がちょうど電気配線にピッタリである
・もちろん、水道用だけに完全防水。内側と外側で素材が2重になっていて頑丈な上、塩抜けもしない。
・安価。自宅のホースを転用して使えば無料。

よく、廃工場や住宅を取り壊した雑草だらけの更地に、水道ホースが転がっていることがある。他の素材が朽ち果てても、ホースだけは健在というシーンを思い起こすにつれ、この慣れ親しんだガーデニングの友の新たな使い道が生まれて来ようというものだ。見てくれは悪いが、どうせ完全に土中に埋めてしまうものだから問題はないだろう。

今回はコンクリートで完全に舗装された路面への電気配線埋め込みである

地下防水被膜配線法03
地下防水被膜配線法04

このように障害物があり、いいおいクネクネ曲がるため、塩ビ官がそのまま埋まる直線ではつり工事を行うのは不可能。。

入居前の配線工事と違い、土地が舗装されていたり、すでにある構造物(マンホールなど)を後付けで電気配線が必要になってきた場合、そうした障害物をよけながらクネクネ配線をはわせることができる「水道ホース配線」は重宝する。これを塩ビ管でやろうとすると、極力直線を確保しなければいけなくなり、さらに途中に障害物があった場合はそのたびに切断→ジョイント接着を行わなければならず、作業時間もかかるから、やはりフレキシブルに曲がってくれる利点は計り知れない。

地下防水被膜配線法05
地下防水被膜配線法06

ホースがはつり穴にピッタリ合うことを確認したら、門柱から出ている伝記配線をホースに通す。
これまた、ピッタリの内径サイズである。これ以上ホースが細いと、コードがホースの中で詰まってしまい、うまく抜けてくれないであろう。

上からコンクリートで埋め戻す。コンクリートへの後付け配線でも、水道ホースの活躍でコンクリートのハツリも入れて1時間程度で配線が終了してしまった。

頑丈な完全防水の被覆電線がコンクリートの下を這い回るのだった。

地下防水被膜配線法07



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