1万5千円くらいの芝刈り機、5年くらいで作動不良に…
さきっぽに丸いノコがついたエンジン式の芝刈り機。よく公園や沿道の植栽を職人さんが除草作業しているあれだが、最近はホームセンターで1万5千円くらいで手に入るようになり、手軽に入手できるようになったのは嬉しいところだね。ただしかし、エンジンってのは意外に繊細なやつだ。プラグのすす付きに燃料ホース詰まり、エアフィルターの目詰まりなど、どっかが詰まるともう動かない。値段が安いこともあって、ちょっち動かなくなるとついつい新品に交換したくなるが、しかしながらじつは、簡単なパーツ交換でまた元気に回り始めることが案外多い。エンジンは消耗品の塊というからね。中でも燃料系は一番消耗しやすいから、ちょっと知識を持っておくと小銭を節約できますぜ。
ある日、庭の雑草が伸びてきたので久しぶりにエンジン芝刈り機を使おうとスタートコイルを引っ張ってみたが、あれれれうんともすんともいわない・・・。
原因はおそらくこれだ。燃料を吸い上げ、シリンダーに送り込むサポートをするはずの、樹脂製のドレンカップが塩抜けし、破れてしまっている。これでは機密がなくなり、燃料がタンクか吸い上がらない。
燃料タンクからエンジン本体へのチューブは問題なさそうだが、かなり劣化しているようなのでこっちも交換しておいたほうが無難そうである。
今回の修理に使うのはこの2つ。いわゆるドレンカップにあたる「プライミングボデー」と、燃料チューブの「パイプセット21」だ。ホームセンターで1万5千円くらいで売られているタナカ製の芝刈り機ならだいたいこれで直る。プライミングボデーがだいたい800円(高い!)、パイプセットが400円くらいのようだね。ちょっと大きいホームセンターならひっそりと売っているし、ネット通販でも普通に売っているので入手は簡単だ
まずはプライミングボデーを交換するために、邪魔になっている燃料タンクを取り外す。
ナイスなオイル汚れに5年の歳月を感じる。。
プライミングボデーはガイドプレートと本体に挟まれるように固定されている。
ガイドプレートを取り外す。
プライミングボデーの選手交代シーン。
5年もののウィスキーよろしく褐色に染め上げられている。
おつかれさーん!
続いて燃料チューブ系もここで交換だ。燃料タンク内には砂粉類をシリンダーに巻き込まないためのフィルターがついている。
これを付け忘れないように注意が必要だ。
劣化した消耗品の交換が終了した。使い捨てではなく、長く使える相棒となった瞬間である。地球にも優しい一連のアクションに要した時間はわずか30分程度である。
エンジン始動! なんと一発点火である。30分の作業が小さく報われた瞬間だ。
いえーーーい直ったぜベイビー!!
刈っちゃうぞイエイッ!
絶好調だ! 交換パーツが来るまでは、「鎌」で地味に作業していたのだが、作業スピードが段違いだ。
これでまた、雑草軍団との戦闘に勝利できるということだろう。