DIY大百科

2×4材で白い本棚作り2

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南京玉すだれ式 アール背板本棚

廉価で加工容易・しかも丈夫という「ホームセンターで売っている2×4材」を使ったDIYの第二弾をお送りしたい。前回製作した「カントリー風本棚」の経験を生かして、今度は一歩進んでアールデコ調バージョンいってみよう。

2×4材を使ったカントリー風本棚の第二段をDIYしてみた。今回のテーマは前回制作したカントリー風本棚第一号の経験をベースに、より簡単にオリジナリティある曲線美を持った本棚ができるようにしようというものだ。

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今回のポイントは「背板」である。柔らかくカーブした背板が必要となるわけだが、これ、例えばペラペラに薄いベニヤ板を曲げて張り付けるというのは避けたいところ。強度が弱すぎて、本を「ボズン!」と勢いよく突っ込んだらとたんに割れてしまいそうだ。それに見栄えも悪い。なんと言っても「カントリー風」に見えない。まあ、そんなにカントリー風にこだわっているわけじゃないけどね。2×4材の素朴な感じを活かすにはやはりカントリーにしたいということなのだが。

そこで今回導入したのが「南京玉すだれ」方式。こう聞いただけでは全く意味がわからないがこれ、実は「玉すだれ状の板を背板に張り付ける」というと「なるほど!」なのだ。強度のある厚さの板を、曲面に張り付ける画期的な方法と言えるのではないだろうか。

まずは右のようにホームセンターでよく売っているプラダン(プラスティックダンボール)を、いわゆる玉すだれの結び糸の役割で横にわたす。ここでのポイントは、プラダンという製品の性質上、筋を縦にして(縦目)曲げると、筋のところで折れてしまいきれいな曲線が出ない。だが筋を横にして(横目)曲げると、筋がバネのような役割になり、きれいな曲線になるというわけだ。

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このプラダンを台紙として、その上に左のように1×4材を接着していく。接着材はいろいろ試したが、意外にもシリコーンシーラントが一番よかった。本来は屋根の防水や穴埋めに使うものだが、強力な接着力がある上乾燥も速く、取扱いも容易で汚れない上、非常に安価なのがいい。写真のように接着したが、はがそうにもはがれない。無理にはがそうとするとプラダンが破損しそうなほどである。

ごらんのように、1×4の南京玉すだれが完成。ここで気をつけたのは、1×4同士の幅を5~10ミリあけているということだ。この隙間があることで、組立のときに内側に曲げることができる。キチキチにくっつけた玉すだれは、板になっちゃうからね。玉すだれも人生も、ほどよいアソビが必要ということなのかもしれない。

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さあ、いよいよ平面から立体構造物への大変身をとげるときがきた!

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カッパドキ~ア工兵により持ち上げられた南京玉すだれが、90度に直立され内側へとアール状に折り曲げられる!

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部屋のコーナーに設置された玉すだれはその後微調整され、もっともコンフォータブルな角度で固定されるのである!

次に横板である。こちらは現場で実寸をとり、ダンボールで型紙を作ってその形にぴったりの板を2×4材で作る。幅が広い横板だと、一枚モノというわけにはいかないので、何枚かを組み合わせ、ジョイント材で結合していく。

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型紙にあわせて2×4材を組み合わせ、横板をはめ込む。まるでパズルのようでおもしろい。

横板が完成したら下から順番に一段一段、背板及び両端の縦板にジョイントしていく。今回はホームセンターの2×4売り場の横に売っているような専用のジョイントパーツを使ってくみ上げた。

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横板が入ると、もはや「玉すだれ」とは思えまい。

階層を増やしていく。ここで、実際に収納予定の本を入れて、それに合わせた高さを調節する。

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こうしたニーズにフィットしたモノ作りができるのがDIYの最大のメリット。世界にひとつしかない家具の醍醐味だ。

完成。曲線が入ることで相当に手間がかかるかと思っていたが、「南京玉すだれ」式のおかげで普通の長方形断面の本棚と大差ない時間で完成した。背板を一本一本打っていると、凸凹してしまうが、この方式だときれいな曲線が出る。強度も問題ないようだ

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