DIY大百科

2×4材で白い本棚作り

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ホームセンターの木材売り場をうろついていてまず思うのは、いわゆる2×4(ツーバイフォー)材の安さ。これは非常に目に付く存在だ。幅広の1820ミリクラスの長物が1700円程度である。まさに1センチ10円の世界だ。2×4材は材質としては柔らかく加工が容易な上、表面はよく研磨処理されていてなかなか肌触りもGOOD。ただソリやワレ、カケがあるので組みあがりはミリ単位の正確な家具、というわけにはいかないが、例えばカントリー風の棚といった味のある家具作りにはもってこいといえる。これを使わない手はないだろう。

■下ごしらえ~塗装処理

2×4材を大量に購入。これをそのまま組んでもよいが、今回はカントリー風ということなんで、すべて白く塗装することとした。コンプレッサーを使い次々に白くスプレーしていく(コンプレッサーの使用法については「DIY大百科」で特集予定)。

白いカントリー風本棚01
白いカントリー風本棚02

2×4材はじつによく水分を吸い取る。ペンキの白い成分まで吸い取ってしまうからやっかいである。なので、他の木材ならば二度塗りでよいところを、三度塗りが必要な感じである。ただ、目地は基本的に「サメ肌」な木材なので、しっかり塗れば写真のように真っ白になる。木目が見え、なかなかカントリー風な仕上がりになるのも、この資材の特徴だ。

■組み上げ

価格がリーズナブルである分、反り、カケ、ワレといったものが多いので、ここはひとつワイルドに組んでいくこととしよう。タッピング木ネジの、長めのやつを大量に買い込んだ。これをガンガン打ち込む。

白いカントリー風本棚03
白いカントリー風本棚04
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白いカントリー風本棚05

本来は棚の横板は垂木(たるき)などで枠を作り、その上に乗せ込んで固定するのだがそこはワイルドに縦板と枠板に直接ネジで接合。これは簡単だ。なんと30分でただの板きれが本箱に変身してしまったではないか!

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白いカントリー風本棚08

背板が「カントリー調家具」なルックスを演出

2×4の横で、一本170円で売られていた1×4の細い板を、これまた大量に買ってきて本箱の背板にしてみた。ご覧のように、縦に何本も走るコルゲート線がいかにもそれっぽい雰囲気を醸し出している。

白いカントリー風本棚08
白いカントリー風本棚09

■完成。たしかに「カントリー調家具」ぽい仕上がりに。

2×4の横で、一本170円で売られていた1×4の細い板を、これまた大量に買ってきて本箱の背板にしてみた。ご覧のように、縦に何本も走るコルゲート線がいかにもそれっぽい雰囲気を醸し出している。

白いカントリー風本棚10
白いカントリー風本棚11

太平洋戦争中、太平洋上の島で日本軍が3ヶ月かかっても建設できなかった飛行場を、あとからやってきたアメリカ軍は3日で作ってしまったという。日本人はスコップで整地し、丁寧にコンクリートを打設しようとしたのだが、アメリカ人はドーザーで土地をある程度慣らしたら、なんとその上に鉄板を敷きつめて翌日からB-29を着陸させてしまったという話がある。どちらが正しいとか、優れているとかいう話ではなく、国民性の違いというのが大きいのだろう。こうした「気づき」、建築を研究しながらDIYをやっているとたまにある。舶来の2×4の便利さを実感するうち、ふとそんなことを考えるのだった。。



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