石オノかついだはじめ人間の村が、東京は多摩ニュータウンの団地のド真ん中にあるという。そう、宅地造成されたこの住宅街の、この一角だけが「縄文」なのである。
青々と茂った森、鬱蒼と茂るコケ・・・そんな原始な空間の真ん中に1棟、また1棟とたたずむ竪穴式住居の群れである。今にも上半身裸で、柏の葉で局部を隠したお友達が出てきそうである。
なんともかわいらしい表札がお出迎えだ。 | 敷地内のいたるところに縄文式土器が… |
正面玄関には巨大な縄文式土器のモニュメントだ。 うーん、心臓が土器土器してくる。 |
竪穴式住居の内部は真っ暗である。唯一、屋根の隙間から入り込む光だけがすべてである。
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横から見てみた竪穴式住居。 なんとなく、「茅葺の家の屋根だけ」といった風情である。ただ、想像以上にしっかりした、重厚な建造物である。 |
ここ「縄文の村」では「火焚きの日」なるものがある。週に何回かは実際に竪穴式の中で火を焚き、当時の様子を再現してくれるのである ごらんのように濛々と発煙する竪穴式住居! まるでSLである。 |
暗い居室内に、灯火1点・・・ |
煙に巻かれながらも中に入る。 意外にしっかりした内部構造に驚く。 |
腰かけ用の切り株に、石畳。なかなかおしゃれである。 |
切り妻はワイルドでボリューミーである。この縄文の大胆さは現代の貧弱な建築にはない。 | 入口を撮影していると、急に光が差し込んできた。まるで縄文人のパワーと魂がここに降臨したかのようである!! |
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