ペッパー★タツオ:さて、いよいよ鉄筋を入れた型枠にコンクリートを流し込んでいこうかな。
みのみの:おもいしんどいこしいたい。
ペッパー★タツオ:そういうことを言ってるヒマがあったらどんどん砂砂利セメントをこねあわせていってもらおうかな。
みのみの:隊長! うまくまざりませんぜ!
ペッパー★タツオ:そんなにいっぺんにトロ船(セメント砂砂利を混ぜるプラ製の容器)に盛りまくってしまっては重くて混ぜられないよ。
みのみの:ふえ~ん
ペッパー★タツオ:泣いてどうするのよ。素人が一度に混ぜ合わせられる量としては砂と砂利、一袋ぶんずつくらいがいいところじゃないかな。
みのみの:それでもつらいっすけど。おお!なんとか砂利が動いた!
ペッパー★タツオ:わかりやすいところでだいたいホームセンターで売っている砂袋1(20kg)+砂利袋1(20kg)+ポルトランドセメント10kgくらい。それも何回かに分けて徐々に混ぜていけば、腰や腕に負担がかからないよ。
みのみの:あれ? でもその分量ひりつ、砂ぶくろに書いてあるひりつとちがうんでは?
ペッパー★タツオ:そこだよ。よくセメント1×砂3×砂利3と書いてあるけども、DIYで少量を、手ごねで作る場合はそれより若干セメントの量を多めにしたほうが扱いやすいようだね。
みのみの:生活のちえだね。
ペッパー★タツオ:それに、大規模工事のような、ミキサー車で大量に打設(コンクリートを型枠に注入する作業名)するならともかく、スコップでちまちまバラバラとやっていく場合は、やっぱりモルタルは多め、そして混ぜ合わせる水もキモチ、多めのほうがいいよ。ジャンカ防止にもなる。
みのみの:じゃんか? なにそれ
ペッパー★タツオ:これがジャンカだ。砂利と砂、セメントがうまくなじまず、また鉄筋の隙間あたりで砂利が詰まって空間ができてしまったりするとできる。
みのみの:お好み焼きの「ダマ」みたいなものか。
ペッパー★タツオ:若干違うがまあそんなものだ。手ごねコンクリートは型枠注入時にバラけやすいので、そういう意味でもセメント比率、水比率を少しあげて作っておくのがDIYコンクリートのコツだ。
みのみの:生活のちえですな。
ペッパー★タツオ:さらに、バイブレーターを直接、固まる前のコンクリートに差し入れてブルブル震わせると、コンクリートが隙間に回り込んで空間をうめてくれる。
みのみの:ひぃーんひぃーんこしいたいーうでいたいーつかれたー
ペッパー★タツオ:はいはいおつかれさーん。でもイイ運動になるよ。ひごろの運動不足解消にはもってこい、と思えばなんだか得した気分になるよ。ということで次回はいよいよコンクリートが固まって、型枠を取り外すよ。