カッパドキ~アの建築物に最も大きな影響を与えているガウディの建築物。やはり間近で見たいがなかなかスペインまでは行く元気がない。「写真でいいじゃないか」と言いたいところだが、やはり平面ではわからない立体の質感があって初めて建築を味わうといえる。そんなとき、ふと訪れてみたいのが東武ワールドスクウェアだ。
園内は大きく6つのエリアに分けられ、それぞれ近代日本、アメリカ、エジプト、ヨーロッパ、アジア、日本となっている。国会議事堂のすぐ横に空港。
ガウディの建築物はこの中のヨーロッパエリアにある。有名なサグラダ・ファミリア聖堂、カサ・ビセンス、グエル公園の3つが建築されている。
サグラダ・ファミリア聖堂本物の1/25のスケールということで、建物というよりはミニチュアといったほうがいいかもしれない。でかいプラモデルといった趣だ。昔、誰が買うんだろうと思いながら近所の模型店で見ていた「峠の茶屋」「旅籠」といったハコモノ系のプラモデルがあったが、あんな感じか。いや、あれらとはスケールが全く違う。質感、存在感といったものが、本物のそれに非常に近いオーラを発しているのだ。後ろの広葉樹の山がなければ本物にしか見えない。この質感は驚きだ。 |
芝生に広葉樹の山が入るとさすがにプラモっぽく見える。 細かい話ながら、ミニチュア内の植栽は本物の樹木が使用されている。いわゆる盆栽だが、こんなところにも、リアリティ追求が感じられる。 |
ここまでリアルに、質感まで本物の持つイメージ通りに再現できたら、製作者冥利につきるだろうと思われるすばらしい「建築物」だ。 |
こちらはグエル公園。お菓子の家のような特徴的な外観もそのままに再現されている。
カサ・ビセンス。 ガウディの設計した共同住宅ではカサ・ミラが有名だが、曲線を主体としたカサ・ミラに比べてこちらは直線的なデザインであり、デコレーションケーキのような装飾とあいまって初期のガウディ建築の特徴がよく出ている。まさかこれがここで制作されているとは思わなかったので、意外な収穫だった。 |
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