地方を旅していると、おおよそ都心などではお目にかかれない構造物に出会うことがある。手製の実物大戦車や竜宮城、明らかに個人の所有物と思われる巨大な異形の大仏などだ。誰が、何の目的で作ったのかは定かではないが、膨大な時間と労力、費用が投下されたことはまちがいない。そんな究極の自己満足にこそ夢、ロマンがあると思うのである。
千葉の某所、突然このインパクトである。周囲の建築物とは明らかに一線を画すオリジナリティーである。
まるで巨大なアドバルーンか、キノコのようだ。 バルーンの側面に均等についている窓は、ひとつひとつが違う形をしている。まさに手作りの味である。 |
注目すべきは出入り口のドア。完全に空中に浮いているのである。 通常ならば下に玄関ポーチか、または最低限、階段が設置されていないと地面からは入室できないと思うのだが・・・。着脱式のアプローチといったものがあるのだろうか。あるいは、UFOのような反重力搭乗システムを考えていたのだろうか? と、その割にはなぜか事務所のカマチドアのようでもある。後付けだろうか・・・。 |
側面に回ってみても、やはり他の出入り口のドアも、地面のはるか上で宙に浮いている。こうなってくると、この一見廉価そうな引き戸やカマチドア何か計り知れない可能性を感じてしまう。 |
1960年代にオランダでドリス・クレイカンプにより設計された「Bolwoningen」に酷似しているが、オランダの前衛建築がなぜ千葉の田舎に移築されたのか? あるいはまったくの別物なのか?
真相は謎である。 まだまだ世の中には |
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