ペッパー★タツオ:DIY建築のいいところのひとつは、既製品の寸法以外のいろいろな規格の建材を好き放題使えるというのがあるんだよ。
みのみの:規則に従って生きているほうが楽でいいじゃあないの。怒られないし。
ペッパー★タツオ:それじゃDIYの楽しさがないんだよ。たとえばこれなんかどう? ハンギング窓! 海外の住宅にはよく使われるけど、日本の住宅にはあんまり使われないよね。
みのみの:首がはさまりそうだからじゃないの?
ペッパー★タツオ:ちがうと思うんだけど、多分在来工法に合う規格のものが少ないんだろうね。で、これ、アンダーセンのダブルハンギング窓。通販で簡単に手に入るんだけど、問題はどうやって取り付けるかなんだよ。
ペッパー★タツオ:作戦その1! コンクリートの型枠に直接はめ込んでしまう! コンクリートの壁の厚さっていうのは、セパレーターの長さを変えて組むことで簡単に変えられるから、あらかじめハンギング窓の厚みに合うセパレーターを用意して、窓を型枠の一部として一緒に組んでしまうってわけ。セパレーターの長さ(コンクリートの厚さ)のことは、下のリンクにわかりやすい一覧表があるから載せておくよ。
ペッパー★タツオ:で、コンクリートを流し込めばこんな感じで窓ができてしまうという寸法さ。
みのみの:ふつうは窓用の穴を作って、あとからはめこむでしょうよ。
ペッパー★タツオ:確かに。でも後ハメは取り換えやすいけども、古い物件なんか見るとズレて隙間風が入ったり、最近の空き家をバスターする番組なんか見ていると窓枠自体が外れて落ちてしまっているのとかをよく見るけど、こうやってコンクリート打設の一部として組み込むと細かい突起物レベルで一体化するので、まず永久にずれたり、隙間ができたりといったことはないだろうよ。
ペッパー★タツオ:その2! ハンギング窓をレンガで覆ってしまう作戦!
みのみの:こんどはレンガですかい。
ペッパー★タツオ:レンガと一緒に組み上げていくのはなかなかおもしろいよ。レンガは2列に組んでいくんだけど、その1列目と2列目の隙間に、窓枠の突起部分を挟むようにして、モルタルで隙間を埋めながら積み上げていくんだ。これもまた頑強な窓が出来上がるね。