食器・厨房用品の町として知られる浅草は合羽橋に、ひときわ目立つ巨大なコックさんの像が屋上に乗った建築物がある。
(有)ニイミ洋食器店(1907年創業)。
初代の社長さんがモデルらしい。このへんのノリはあの神田「顔のYシャツ」に近いものがある。ただしかしこちらは立体造形物であるだけに、存在感・オーラがひときわ濃厚である。 |
髭を蓄え、グッと前を見据えるその表情は引き締まっている。「客寄せ」などといったら失礼である。「合羽橋の主」とでもいうべきだろうか。 |
道路をへだてた向かい側には第2ビルがあり、こちらは各階ごとに巨大なコーヒーカップがはりついている。
コックさんとカップ。微妙に縮尺も合っているのがすばらしい。 |
誰もが一度はレストランでお目にかかった「新幹線型のお子様ランチプレート」は、実はこのお店が発祥の地という。新幹線だけでなく、クラシックカーやぱんだなど、その造形美あふれるお子様ランチプレートは見ていて飽きない。少年時代、デパートの最上階でパパママと食べたお子様ランチの思い出がこみ上げ、ついつい「大人買い」してしまうのだった。
新幹線といいコック像といい、その型にはまらない想像力溢れる造形意欲には藝術を感じさせる。 |
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